裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)

便秘気味の若い女性に多くみられ、痔の中でも痛い病気の代表です。 便の通過の際に、支えの弱い肛門内側の皮膚が切れることにより起こり、排便の度に同じところが繰り返し切れるために、傷が硬くなり、やがて潰瘍になったり、傷の縁の皮膚が盛り上がってイボができたりします。

この様になると、肛門の括約筋が硬くなって肛門が狭くなり、排便時の痛みはさらに強くなります。トイレの中で気が遠くなるという患者さんもいるほどです。「痛いからトイレを我慢する→便が硬くなる→切れる」という悪循環になります。

裂肛の治療

多くの肛門科の専門病院での治療法は、硬くなった肛門の括約筋を切開する手術が一般的に行われています。このため数日間の入院が必要となるところが多いようです。切開するといってもほんの少しですから、すぐに肛門の締まりが悪くなったりすることはないようですが、年を取ってからのことを考えると少し心配です。

当院での治療は、肛門周囲の痛みだけが完全に取れる硬膜外麻酔をして、硬く狭くなった肛門の括約筋を正常な状態になるまでマッサージして引き延ばします。 マッサージの時間は10秒程度です。道具は一切使用しません。入院の必要もありません。麻酔で痛みを完全に取ってからマッサージをするのがポイントです。

翌日の排便から痛みはほとんど消失します。この方法は当院で1978年に開発した方法で年間約300例程行なっており、学会や論文でも発表され、良い評価を得ています。

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